産業用シュレッダーによる破砕では、「すべての用途に同じサイズが適している」というわけではありません。最終的に必要となる破砕サイズは、その後の処理方法によって異なります。埋立処分、代替燃料としての燃焼、リサイクル施設での再資源化など、用途に応じて適切なサイズまで破砕する必要があります。
SSI Shredding Systemsでは、お客様の用途や目的に合った破砕を実現するためのソリューションを提供しています。大量の建設・解体廃棄物の処理から、機密情報を含むSSD(ソリッドステートドライブ)の確実な破壊まで、求められる破砕後サイズは用途によって大きく異なります。
ここでは、SSIの産業用シュレッダーで実現できるさまざまな破砕後サイズについてご紹介します。大きく粗い一次破砕から、細かく均一な破砕まで、代表的な用途から特殊な用途まで幅広く見ていきましょう。

巨大な原料:粗破砕と一次破砕
破砕後サイズ:150~300 mm以上(6~12インチ以上)
対象機種:Pri-Max® プライマリーリデューサー、Dual-Shear® 2軸シュレッダー
破砕後のサイズを均一に揃える必要はなく、大型でかさばる原料を大幅に減容したい場合には、一次破砕が適しています。
これらの低速・高トルク型シュレッダーは、破砕サイズを調整するスクリーンを使用せず、強力な破砕力によって原料を引き裂き、破砕します。原料はシュレッダーの開口部を通過できるサイズまで破砕され、後工程のコンベヤなどで搬送しやすい状態になります。

主な用途:
- 一般廃棄物(MSW): ごみを前処理破砕して袋を破り、リサイクル可能な資源の選別を容易にするとともに、埋立時の圧縮効率を高めます。
- 建設・解体廃棄物(C&D): 木材、石膏ボード、金属フレームなどを破砕し、有価物の分離・回収を容易にするとともに、輸送効率を向上させます。
- OTRタイヤ(大型建設・鉱山車両用タイヤ): 大型タイヤを後工程で処理しやすい大きさのストリップ状に切断・破砕します。
特殊用途:
- 災害廃棄物: ハリケーンや洪水などの災害で発生した、泥、家電、金属などが混在する建築物の残骸を破砕処理します。
- 動物の死骸: 大量の動物死骸を堆肥化や焼却処理するための前処理として、大型の原料を粗破砕します。
- 船舶用係留ロープ: 塩分などによって硬化した太く大型のナイロン製係留ロープを破砕します。絡まりやすく、一般的な破砕機では処理が難しい原料にも対応します。
中間サイズ:均一なひも状・扱いやすいサイズへの破砕
破砕後サイズ:25~125 mm(1~5インチ)
対象機種:Dual-Shear® 2軸シュレッダー、Quad® 4軸シュレッダー
ここからは、より一定の破砕後サイズが求められる用途になります。渦電流選別機や磁選機など、後工程での選別に適したサイズが必要な場合や、投入原料の仕様が比較的均一な場合には、25~125 mmの破砕サイズが幅広い用途に適しています。

主な用途
- 金属スクラップのサイズ調整: アルミ押出材、板金、製造工程から発生する金属スクラップなどを、取り扱いやすいサイズに破砕します。このサイズまで破砕することで輸送時の積載密度を高めるとともに、後工程の渦電流選別機による非鉄金属と鉄系金属の効率的な選別が可能になります。
- 製品破壊: 規格外品、リコール品、使用期限切れ製品などを再使用できない状態まで確実に破壊します。
- 有害廃棄物の前処理: 産業廃棄物用ドラム缶などを、キルンや焼却炉へ安全に投入できるサイズまで破砕します。
特殊用途
- 押収品の処分: 法執行機関や税関などで押収された偽ブランドのバッグや靴、違法な武器などを、再使用できない状態まで破壊します。
- カジノの使用済みダイス・チップ: 不正使用を防ぐため、使用を終了したカジノチップやダイスを識別・再使用できないサイズまで破砕します。
- 原子力施設の廃止措置: 原子力施設の廃止・除染作業において、遠隔操作式シュレッダーを使用し、放射性物質で汚染された配管、工具、遠隔操作設備などを安全に切断・破砕した実績があります。
細かい粒度:細かく均一で、精度の高いサイズ調整
破砕後サイズ:12 mm未満~50 mm(0.5インチ未満~2インチ)
対象機種:Uni-Shear® 1軸グラインダー、Quad® 4軸シュレッダー
ここでは、45年以上にわたり培ってきたSSIの精密な破砕技術が活かされています。
専用のサイズ調整スクリーンを使用することで、原料はカッター下部のスクリーン開口部を通過できるサイズになるまで繰り返し破砕されます。
これにより、細かく均一な破砕後サイズを実現し、その後の選別工程や資源回収に適した状態にすることができます。
主な用途
- 代替燃料: RDF(廃棄物固形燃料)やTDF(廃タイヤ由来燃料)の製造。廃棄物をエネルギー源として燃焼させる場合、破砕後の粒度は燃焼速度やボイラーの熱効率に直接影響するため、細かく均一なサイズに調整することが重要です。
- プラスチックリサイクル: かさばるプラスチックスクラップを均一なサイズに破砕し、後工程の洗浄ラインや、さらに細かくするための破砕設備へ効率よく投入できる状態にします。
- 電子スクラップ(E-scrap)処理: 電子機器をさらに細かく破砕し、プラスチック内部に含まれる金属を分離しやすい状態にして、比重選別などの後工程につなげます。
特殊用途
- チタン切削くず: 強靭で絡まりやすい航空宇宙産業などのチタン切削くずを、小さく高密度なチップ状に破砕し、効率的な再溶解・リサイクルを可能にします。
- 実験・研究用ガラス製品: 強度の高い特殊な実験用ガラス製品や使用済み照明機器などを細かく破砕し、安全なリサイクルと減容を可能にします。
微細粒度:高度な単体分離と微細化
破砕後サイズ:最小4 mm(0.15インチ)
対象機種:Uni-Shear® フィニッシャー
紙吹雪のような微細なサイズまで破砕する場合には、仕上げ破砕用の機械が必要になります。
これらの専用機は、従来グラニュレーターが使用されてきた用途を対象としており、前処理された搬送しやすい原料を、さらに細かく目的の粒度まで破砕することに優れています。
高速の切断作用と細目スクリーンを組み合わせることで、原料を非常に細かく均一なサイズまで破砕し、後工程での素材分離や資源回収に適した状態にします。
主な用途
- 被覆銅線(ICW)の単体分離: ケーブルやワイヤーハーネスを非常に細かく均一な粒度まで破砕します。微細に破砕することで、価値の高い銅をプラスチックやゴムの被覆材から効率よく分離し、後工程の選別設備で高純度の銅を回収しやすくします。
- 高精度プラスチック微細化: 一次・二次破砕されたプラスチックをさらに細かく均一なフレーク状に加工します。溶融・押出工程を経て、新しい製品へ再生するための原料として利用できる状態にします。
- クラムラバー: 廃タイヤを細かく破砕し、スチールや繊維を分離・除去することで、さまざまな用途に再利用できる粒状のゴム原料(クラムラバー)に加工します。
特殊用途
- 紙幣・通貨のセキュリティ処理: 流通を終了した紙幣を、再使用できない紙吹雪状まで安全かつ確実に細断します。中央銀行や造幣関連機関など、高度なセキュリティが求められる用途に対応します。
- 機密データ・機密文書の破壊: 政府・軍事関連の高度な機密文書や、企業の機密技術情報などを、復元が困難な微細サイズまで破砕・細断します。
最適なシュレッダーの選定
処理する原料がどのようなものであっても、また求められる破砕後サイズがどれほど厳しいものであっても、目的に適した粒度を実現することが、効率的な破砕処理の基本です。
SSIでは、複雑な破砕・サイズ調整の課題を、標準仕様のシュレッダーだけですべて解決できるとは考えていません。そのため、処理する原料の特性や用途、求められる破砕後サイズなどの条件に合わせて、最適なシステムを設計・提案しています。
「この原料を希望するサイズまで破砕できるのか」「どの機種や仕様が適しているのか」など、具体的な用途についてぜひSSI Shredding Systemsへご相談ください。
実際の原料を使用したテスト破砕についても、お気軽にお問い合わせください。
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